アレルギーのなぜ・なに
アレルギーのなぜ・なにについて
アレルギー疾患には気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症などいろいろありますが、ここではよく聞かれる質問についてかんたんに説明してあります。あくまでも一般的な答えになっておりますので、細かい点は患者様によって違うこともあると思いますのでご了承ください。
スギ花粉症の舌下免疫療法についておしえてください

スギ花粉アレルギーの治療として従来の皮下注射による免疫療法(減感作療法)に加えてあたらしく登場したのが、舌下免疫療法です。

少量のスギアレルゲンを含む治療薬を舌の下に滴下することでアレルギー症状を和らげる治療法です。

ただし今起きている症状に即効性があるわけではなく、来シーズン以降の症状を改善するためのものです。一日一回少量から服用をはじめ、徐々に増量し3週間目以降は毎日つづけます。治療は数年にわたり続けることが推奨されています。


アナフィラキシーとはどのようなことをいうのですか?

A.アレルギー反応には大きく分けるとすぐに反応がおきるタイプ(即時型)とゆっくり反応がおきるタイプ(遅延型)とがあります。アナフィラキシーとは即時型アレルギーのなかでも特に全身の症状が強い場合をいい、ハチに刺されてショックになったり、食物アレルギーのある人が原因食物をまちがえて食べてしまったりした時などの症状(全身のじんましん、嘔吐、ぜんめい、呼吸困難など)がそれにあたります。血圧低下などがみられる場合はアナフィラキシーショックといい、生命にかかわることもあります。

症状が強くかつ速く進行するために速やかな治療が必要となります。最近ではこのような事態に対処するために、自分で注射できるエピネフリン薬(エピペン®)が使用できるようになっています。

食物アレルギーの方でこの注射薬の携帯が必要になる人は多くはありませんが、いままでに重いアナフィラキシーを起こしたことがあり、誤食の可能性がある場合は携帯を考える必要があります。


エピペンとはどんなものですか?

A. エピペンⓇは重いアレルギー反応の進行を止めるための注射薬で、エピネフリンという薬が入っているペン型の注射器のことです。もともとはハチアレルギーのある人が、医師などのいない山の中などでハチにさされてアナフィラキシー(重症の即時型アレルギー)になることを防ぐために自分でできるように開発された注射薬です。

最近では食物アレルギーのある人がまちがえてアレルギー食品を食べてしまった時に使えるように携帯しておくことが増えてきました。0.15mgと0.30mgの二種類のタイプがあり、0.15mgのものは体重29kg未満でも使えますので小学校低学年でも使用は可能です。エピペンが必要となる方はいままでに重いアナフィラキシーを起こしたことのある人です。

子どもの年齢では自分で注射をするのは困難なため、実際にはまわりに居る人が注射することになります。保護者が居ない場所でアナフィラキシーが起きた場合には、学校の先生などに依頼することになりますので事前の十分な打ち合わせが必須です。


小児ぜんそくの治療に吸入ステロイド薬をすすめられましたが、必要でしょうか?

おとなのぜんそくには、吸入ステロイド薬を用いるのが標準的な治療になってきています。その理由はぜんそくの人の気管支では、常に慢性の炎症が続いていることが多く、炎症をおさえるためには吸入ステロイドがもっとも有効だからです。
小児ぜんそくについては成人ほどの慢性の炎症が続いているかどうかは、まだ明らかではありませんが、おなじような状態であることが推測されています。実際に慢性的に症状が続いているぜんそくのお子様では吸入ステロイドは非常に有効であり、治療には欠かせなくなってきています。
問題はどの程度のぜんそくの人から吸入ステロイドをはじめるかです。その判断はそのお子様がどの程度の発作を繰り返しているかにより決定されます。
したがって吸入ステロイドの必要性については患者様によって違いますので、よく主治医の先生と相談してください。


こどもの食物アレルギーはなおるのでしょうか?

食物アレルギーの大部分は乳幼児期に発症します。食物アレルギーの原因としては、卵、ミルク、小麦の順でこの三者で全体の62%を占めますが、これらのアレルギーは乳児期に多いのが特徴で、年齢が大きくなるにしたがってアレルギーは軽くなっていきます。

たとえば、乳児期に卵を食べるとじんましんが出たという食物アレルギーのお子様でも、多くは2歳をすぎると症状が出なくなってきます。しかし特異的IgEというアレルギーの検査でみてみるとアレルギーは残っていることが多く、症状と検査は必ずしも一致しません。したがって治ったかどうかについては慎重に判断する必要があります。

一方、年長児になってから発症することが多い魚介類やソバなどの食物アレルギーは、乳児期のアレルギーとちがって治りにくいことが知られています。

このように同じ食物アレルギーでも年齢、アレルゲンによって経過も違ってきますので、くわしくはお医者さんに相談してください。


食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは何ですか?

特定の食べ物を摂取し、その後運動をすることによりじんましん、ぜん鳴、呼吸困難などの全身のアレルギー反応が起きる食物アレルギーの一種です。症状が強い場合はショック状態となり、命にかかわることもあります。

症状が起きるのは原因となる食べ物を食べてから2時間以内に運動をした場合が多く、食べ物だけでも運動だけでも症状は出ません。原因食物としては小麦がもっとも多く、次にエビ、カニ、イカなど魚貝類となっており、ナッツ類や果物で起きることもあります。年齢としては小学生以上に多く、中学生での報告が最多となっています。特に学校での給食後の運動でおきることが多いので注意が必要です。

食物と運動との組み合わせでおきる理由については不明の点もありますが、運動により食物が未消化の状態で吸収されやすくなりアレルギー反応が起きると考えられています。

症状が出た時には速やかな治療が必要ですので医療機関にすぐにかかるようにして下さい。


乳児湿疹とアトピー性皮膚炎のちがいは?

生後まもなくより、赤ちゃんの顔や頭に湿疹が出てくることがあります。頬のあたりに赤いポツポツとした発疹があらわれたり、頭皮の地肌や眉の部分に黄色いかさぶたがついているようになったり、また耳の後ろがジクジクしたりすることがあります。このような状態を乳児湿疹または乳児脂漏性(しろうせい)湿疹とも呼んでいます。こうした状態は乳児期特有で、多くは生後5か月頃には良くなっていきます。しかしこのような症状からアトピー性皮膚炎になっていくお子様も結構多くみられます。
アトピー性皮膚炎の場合は、湿疹が首や体にもみられるようになり、皮膚がカサカサしてきます。このような状態になると赤ちゃんは痒みのために自分で顔をひっかいたり、顔をこすりつけてくるようになります。
アトピー性皮膚炎の特徴は皮膚のかゆみと乾燥傾向ですが、アトピー性皮膚炎と診断するためには、このような症状が持続することが条件となり、それまではアトピー性皮膚炎と断定することはできないのです。このように乳児湿疹と乳児期のアトピー性皮膚炎の区別は実際にはかなりむつかしいのです。


卵を食べさせたことがない4か月児ですが、卵アレルギーと診断されました。どうしてですか?

アレルギーは原因となる物質(アレルゲン)が体内に入り、その後、からだの中でIgE抗体というものがつくられ、二度目以降にその物質が入ってきた時にアレルギー反応をおこすのですが、乳児期の食物アレルギー、特に卵アレルギーでは本人に卵をあげるまえからアレルギーになってしまっている場合がしばしばあります。
これは赤ちゃんを母乳で育てている場合、お母さんの食べた卵の成分が母乳中に入ってしまうために、母乳を飲んでいる赤ちゃんが卵に対してアレルギーになってしまうからです。このような場合、卵アレルギーと分かる以前に乳児湿疹やアトピー性皮膚炎の状態になり、検査を行ってアレルギーが判明することがあります。
このようなケースで、赤ちゃんの症状に卵アレルギーが強く関係していると考えられる時は、本人に卵の入ったものをあげないようにするだけでなく、お母さん自身も卵をたべないようにする必要があります。ただし何も症状がない時には原則として除去食はする必要はありません。


スギ花粉の時期に顔が赤くなるのですが?

ふつうの花粉症は鼻症状、眼症状が主ですが、中にはこの時期に顔や首、眼のまわりが赤くなりかゆくなる人がいます。このような皮膚の症状がスギ花粉のアレルギーによって起きる場合をスギ花粉皮膚炎と呼んでいます。
スギ花粉皮膚炎の方には本来アトピー性皮膚炎がありスギ花粉の時期に悪化するタイプと、アトピー性皮膚炎を伴わずにこの時期のみに顔、首などの皮膚炎がみられるタイプの二通りがあります。後者のタイプの人はもともとのドライスキンのために皮膚のバリア機能が低下しているためになりやすいといわれています。治療としてはどちらのタイプにしても外用薬と内服薬の併用が有効です。予防としてはスギ花粉を浴びないようにすること、外出後は石けんを使わないで洗顔し保湿することがたいせつです。


口腔アレルギー症候群とはどんな状態ですか?

特定の果物や野菜を食べると15分くらいして口唇や舌、のどがかゆくなり、じんましんが出たり、さらにはお腹が痛くなったり、吐き気がしたりする方がいます。ひどい場合にはぜん息のような症状が出ることもあります。特定の果物・野菜といってもいろいろなものに反応する場合もありますので、原因が分からないでいることもあります。代表的な果物としてはリンゴ、モモ、ナシ、メロン、スイカなど、野菜としてはトマト、セロリなどがあります。
このような症状を起こす場合を口腔アレルギー症候群とよんでいますが、小児によく見られる卵や牛乳などの食物アレルギーと異なり、年長児や成人によくみられます。その理由として考えられているのは花粉症との関連で、シラカバ花粉症の人は口腔アレルギー症候群になりやすいことが知られています。スギ、カモガヤ花粉との関連も考えられています。原因については血液検査で調べることができます。


小児のスギ花粉症の特徴はどんなことでしょうか?

スギ花粉症は大人に多いと思われていますが、実際には子どもの年齢でもかなりの割合でその症状がみられます。ある報告では幼児で約8%、小学生では約20%に花粉症の症状がみられたとされています。症状としてはおとなと同じく鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目のかゆみなどですが、年少児では症状を訴えることができないのでカゼと間違えられていることもよくあります。子どもに比較的目立つ症状としては鼻をこする、眼の回りをこするなどのしぐさがあります。またアトピー性皮フ炎のある子では顔面や眼の回りのアトピーがスギ花粉の時期に悪化することもよくみられます。
治療としてはおとなの方と同じで鼻症状については軽症の場合は主に飲み薬で、重症になれば点鼻薬を加えることになりますが、年少児では点鼻薬はいやがって続けるのが難しいこともあります。難治性の場合は減感作療法があり小児では大人よりも有効といわれています。


アトピー性皮膚炎の冬のスキンケアの注意点はどんなことですか?

アトピー性皮膚炎の症状は季節によって変動します。夏にひどくなるお子様もいますが、冬に悪化する子のほうが多くみられます。これは冬になると湿度が低下して空気が乾燥するため、もともと乾燥しやすいアトピー性皮膚炎の冬の肌はさらに乾燥しカサカサになります。皮膚が乾燥するとかゆみを強く感じるようになり、すこしの刺激でもかゆくなってきます。これを掻くことにより皮膚の症状は悪化してしまいます。
これを防ぐにはまず皮膚の乾燥を防ぐことが第一ですが、アトピー性皮膚炎の状態になってしまうといわゆる保湿剤だけではあまり効果が得られませんので、寒くなる前から皮膚の保湿をこころがけることが大事です。またかゆみに対する対策としては、皮膚の温度が上がるとかゆみが強くなるので、ファンヒーターの熱風やこたつなどの輻射熱に直接あたることをさける、熱いお風呂や長湯はさけるなどの注意が必要です。また皮膚を刺激するようなけば立った衣類もさけるようにしてください。


小児ぜんそくの長期管理とはどういうことですか?

こども、おとなにかかわらすぜんそくの方はもともと気管支に慢(まん)性の持続的な炎症が起きているためにぜんそく発作をおこしてしまうのでその時の発作を治せばそれで済むわけではありません。軽いぜんそくの場合はその時だけの治療で十分なこともありますが、ある程度以上ひんぱんに発作をおこすお子様の場合は気管支の状態を良くするために継続的な治療が必要となります。このような長い目でみた治療をおこなっていくことを長期管理と呼んでいます。治療や生活指導を続けていくことによって、ぜん息を起こしやすい状態を改善し、ひいてはおとなの年齢にまでぜん息を持ち越さないようにすることが小児ぜんそく長期管理の目的となります。
実際にはぜんそく予防薬の内服や吸入が中心となりますが、大事なことは発作をなるべく起こさないようにきちんと治療を続けること、発作が起きたときにはすぐに良くすること、よくなったからといって予防薬も止めてしまわずお医者さんの指示にしたがって続けていくことです。


アトピーの子のとびひ・水いぼについて注意点はありますか?

暑い時期になるとふつうのお子さんでもとびひになったり、水いぼが気になったりします。アトピー性皮フ炎のある子の皮フはもともと傷つきやすく、また抵抗力が弱いためにこの時期になるとよくとびひになります。とびひとは表皮にブドウ球菌などのばい菌が増殖し、皮フがジクジクになったりむけたりする状態でほかの子にもうつります。またとびひのところを掻(カ)くことによって他の場所にもうつっていきます。治療はとびひの場所に抗生剤入りの軟膏を付けガーゼでおおうようにして保護します。また抗生剤の内服を併用することもよくあります。
水いぼも同じような理由でアトピーの子にはよくみられ、また増えやすくなります。水いぼはウイルスによる感染症なので長い間には自然になおりますが、アトピーの子に水いぼが出来た場合にはなかなかなおりにくく長引くことが多いです。早めに摘除するなどの治療を受けることが大事です。


スギ花粉の時期をすぎても花粉症の症状がつづくのですが?

スギ花粉症のかたで一旦治まった症状が5月の連休後にふたたびひどくなったかたはスギの後も飛散がみられるヒノキの花粉にもアレルギーになっているか、あるいは5月以降夏まで飛散がつづくイネ科の花粉によるアレルギーが疑われます。しかしヒノキ花粉症の場合は6月には症状が治まりますので、この時期に症状がひどくなっている方はイネ科アレルギーを考えたほうが良いと思います。
イネ科のなかまではカモガヤが代表的な雑草ですが、このほかにもハルガヤ、オオアワガエリなど多数のものがあり、散歩の途中道ばたをみると沢山みられます。スギ花粉に比べてサイズが大きいので遠方までは飛散しませんが、雑草・牧草の多いところで遊んだりすると症状が急にひどくなることがよくみられます。アレルギーの原因については血液検査か皮膚テストで調べることができます。


アレルギーの免疫療法・減感作(げんかんさ)療法とは何のことですか?

スギ花粉やダニなどのアレルゲンに反応しやすくなっている状態を「感作(かんさ)されている」といいますが、この状態を軽くすることが減感作あるいは脱感作です。実際には原因アレルゲンのごく微量を皮下注射あるいは舌下に投与し、これをすこしずつ増やしながら根気よくくり返していくことによってアレルギー状態を軽くしていきます。
アレルギーの根本的治療法のひとつでぜんそくや花粉症に有効な治療ですが、最近ではスギ花粉症での舌下免疫療法が脚光をあびています。有効率は皮下注射法では60~80%程度といわれています。難点はくり返し継続する必要があることと、効果がでるまでに少なくとも舌下免疫法では2~3ヶ月、皮下注射法では半年程度かかることです。この治療の対象となる方は、一般的な治療でも症状が改善しない方で、成人でも小児でも有効ですが、小児では舌下免疫法はできず注射による治療となります。したがって免疫療法は幼児のお子さんには向いていないといえます。


花粉症の低年齢化が進んでいるというのは本当ですか?

花粉症になっている人の年齢でもっとも多いのは30歳~40歳台といわれており、この年齢層では、大体4人に1人の割合でスギ花粉にアレルギーがあることがわかっています。小児では、5歳~9歳では7.5%、0歳~4歳でも2.1%のこどもがスギ花粉へのアレルギーがあるといわれています。またスギ花粉症のおとなとこどものグループを比較するとこどものグループのほうがより低年齢でスギ花粉症を発症していることが明らかになりました。
このように統計的にも花粉症の低年齢が示されていますが、実際、病院に受診してくるこどもたちにも以前より明らかにスギ花粉症は増えてきています。この原因についてはいろいろといわれていますが、最近の報告では乳児期のアトピー性皮膚炎のこどもがスギ花粉症になりやすいともいわれています。アレルギー・アトピーの病気はお互いに関連していますので、アレルギー性疾患の増加とともにこどもの花粉症も増えているともいえそうです。


こどものアトピー性皮フ炎は治るのですか?

アトピー性皮フ炎は一生治らないと思い込んでいる方がいます。実際アトピー性皮フ炎は短期間で治る病気ではなく、良くなるには時間がかかりますので、気長につき合う覚悟が必要です。アトピー性皮フ炎の多くは乳幼児期に発症しますが、きちんとコントロールしていけば小学校の高学年から中学生くらいにはほとんどの方の症状はよくなります。
特に乳児期に発症した食物アレルギーが関係したお子さんの場合は、除去食などを併用することでずいぶんよくなります。
例外的には思春期以降にひどくなったり、成人にまで持ち越す場合もありますが、その場合の多くはストレスなどの悪化因子が加わっています。この場合でもきちんと対処すれば症状は必ずよくなります。治らないと思い込んでいる方の中には適切な治療をせずに、自己判断で科学的根拠の乏しい民間療法などに頼っている方が多いようです。


台風が来るとぜんそく発作がおきやすくなるのはどうしてですか?

台風とぜんそく発作の関連はよく知られていますが、小児に限らずおとなの方でも同様です。しかし乳幼児ではあまり関連ははっきりせず、ある程度の年齢以上になるとはっきりしてきます。
この原因についてはいろいろと考えられていますが、気圧や気温の変化がぜんそく発作のきっかけになるといわれています。これ以外でも急に冷たい空気を吸い込んだり、タバコや花火の煙を吸い込んだりすると発作がおきることがあります。また運動したときにゼイゼイしてしまうのも、空気を急に吸ったりはいたりすることがよくないといわれています。これらはすべて気管支が過敏(かびん)な状態になっているからと考えられています。
いずれにしても秋の時期は台風だけでなく、気候が変わりやすくまた寒暖の差がはげしいため、ぜんそく発作のおきやすい時期です。例年この時期に必ず発作がおきる方は事前に予防を考えたほうがよいこともあります。


アトピー・アレルギーは遺伝するのでしょうか?

アトピー・アレルギーということばは医学的にはほとんど同じ意味ですが、一般のかたがアトピーというときはアトピー性皮膚炎のことをさしていることが多いようです。
いずれにしてもアトピー・アレルギーになりやすい体質は遺伝性があります。しかし親がそうであればこどもも必ずなるというほどの遺伝性はありません。ぜんそくやアトピー性皮膚炎は一つの原因でおきるわけではないので、遺伝子だけで決まることはありません。
しかし、アトピー・アレルギー性の病気はお互いに関連がありますので、たとえば親がアレルギー性のぜんそくを持っている場合、そのお子さんはぜんそくにもなりやすく、またアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎にもなりやすくなるという事実はあります。このようなことからアレルギーを起こしやすくする遺伝子が存在することは確かなようです。


小児ぜんそくとおとなの気管支ぜんそくは同じですか?

結論からいうと同じです。小児ぜんそくは正式には小児気管支ぜんそくという病名ですから、からだのなか(気管支)に起きていることは同じ状態です。しかしこどもの場合は乳児期から思春期までからだも成長していきますので、おとなの方のぜんそくのように症状があまりかわらず治りにくいというわけではありません。
またおとなと同じようにみえる小児ぜんそくでも、?乳幼児にのみ主に症状があるタイプ、?幼児期から小学校に入るまでに症状が目立つタイプ、?幼児期にはじまりおとなまで続いていくタイプの三つの型があることが分かってきています。三番目のタイプがおとなのぜんそくにもっとも近いといえます。
どのタイプであるかの区別は簡単ではありませんが、ぜんそくの治療は早期からおこなうことが重要と考えられています。


赤ちゃんで鼻がつまっているのですが花粉症でしょうか。

そろそろスギ花粉が本格的に飛んでくる時期です。この時期に鼻水が出たり、鼻がつまったりすると花粉症を疑いたくなりますが、赤ちゃんあるいは乳児では典型的な花粉症はまずありません。というのはアレルギーは何度も同じアレルゲンに曝されているうちに起こってくるからで、シーズンの間しか飛んでこない花粉ではアレルギーになるには2シーズンは必要だからです。
この年齢での鼻づまりはよくありますが、大部分はいわゆるカゼの症状です。しかし、なかにはアレルギーのある子の初期の症状であることがあります。そのような場合は鼻づまりがなかなか治らない、よくゼーゼーする、ヒフにアトピーの傾向がみられるなどの症状が組み合わさっていることがよくみられます。
また鼻づまりとは関係ありませんが、スギ花粉で顔のアトピーが悪化する子はしばしばみられます。


春先の時期のこどものくしゃみ・鼻水は花粉症?それともカゼ?

幼児期のお子さんでもスギ花粉が飛んでいる時期にくしゃみ・鼻水が出ていると、花粉症ではないかと疑いたくなります。実際、以前に比べてこどもでも花粉症が増えており、また低年齢化していることがわかっています。しかし花粉症かカゼかの区別はそう簡単にはつけられません。
区別のポイントは去年の同じ時期に同じような症状があったかどうか、目をかゆがる、目が赤いなどの眼症状があるかどうかです。しかしこどもでは今年、花粉症にはじめてなったということも多く、また眼症状がめだたないこともよくあります。
きちんと診断するには、血液検査などの方法を用いるのが一番確実ですので、かかりつけのお医者さんに相談してみましょう。


アトピー性皮フ炎の子の冬のスキンケアについて教えて下さい。

アトピー性皮フ炎の原因のひとつはドライスキンにあるといわれており、もともと皮フが乾燥傾向ですが、特にこどもは大人にくらべ皮フの脂分がすくないため冬はアトピーも悪化してきます。
これを予防するにはふだんからのスキンケアが大切で、皮フの乾燥を防ぐために保湿剤をしっかりと使うようにします。特に入浴後の15分は保湿のゴールデンタイムといわれており、皮フの水分が保たれているうちに保湿用の軟膏・クリームをしっかり塗るようにして下さい。
保湿剤としてはいろいろなものがありますが、皮フの水分がうしなわれるのを防ぐワセリンなどの油脂系のものと、皮フに水分を保たせるようにするモイスチャライザーといわれるものとがあります。それぞれの子にあったもので良いと思いますが、できればお医者さんに相談して、使用感が良く長続きするものを選んでください。


生後3ヶ月の子でいつもゼーゼーしているのですがぜん息でしょうか。

生後間もない頃はぜん息以外でも胸の音がゼーゼーすることはしばしばあり、のどの奧や気管の生まれつきの異常でゼーゼーすることもあります。また心臓の病気や、カゼと区別がつきにくいRSウイルスによる感染によりゼーゼーすることもあります。したがってゼーゼーするから即ぜん息とは限りません。
もっとも最近乳児期のぜん息そのものは増加傾向にあり、何度も喘鳴をくり返すお子さんの多くはぜん息の体質があると考えてもよいでしょう。乳児期のぜん息については、おとなと違って診断が簡単ではなく、検査はあまり出来ないので、ふだんの様子や症状がどうであるかによってぜん息かどうかを診断します。この場合家族の方にアレルギー・アトピーの状態があるかどうかは重要な参考となります。
いずれにしろ乳児ぜん息は重症化・慢性化しやすいので早めに診断・治療することが大事です。


ぜんそくと気候の関係はどうなっていますか。

ぜんそくと気候の関係では、台風が接近するとぜんそく発作が増えることは以前より知られていますが、これ以外でも急に寒くなったり、低気圧が近づいたりすると発作が起きやすくなります。この原因としてはいろいろと云われていますが、気温の変化がもっとも関係すると考えられています。ぜんそくの人は気温の変化に弱いともいえるでしょう。気温が下がるだけでなく、急激に蒸し暑くなったりすると発作をおこすひともいます。
このほかに、秋にぜんそくが増える理由としては、室内のハウスダスト・ダニの増加や秋になるとカゼなどをひきやすくなることも関係していると考えられます。
毎年このシーズンに必ず具合が悪くなるというぜんそくの方は、早めに予防的な治療をはじめるといった対策も必要です。


アトピーとアレルギーはどう違うのですか。

ことばの意味からいうとアトピーとは「奇妙な、よく分からない」、アレルギーとは「異なった反応」という意味で、医学的にはアトピーはアレルギーのなかの一部に含まれます。しかし最近は一般の人のあいだではアトピーというと、即アトピー性皮膚炎を指すことが多く、本来の意味と使われ方が違ってきています。そのために逆にアトピー性皮膚炎と診断されるとすぐに何らかのアレルギーではないかと考えてしまいますが、アレルギーが証明されないアトピー性皮膚炎の人もかなりおられます。特に成人型のアトピー性皮膚炎ではそのようなタイプが増えてきています。したがってアトピー性皮膚炎であっても特定のアレルゲンがはっきりしないこともあり、アトピー=アレルギーではありません。
しかしアレルゲンが特定できないアトピー性皮膚炎でも、抗アレルギー薬でよくなることも多く、本当にアレルギーが関係していないかどうかははっきりしていません。このようにややこしい関係にあるアトピーとアレルギーですが、アレルギーの体質があるかどうかは検査でしらべることが出来ます。


こどもの花粉症で注意すべき点はありますか。

最近こどもの年齢でも花粉症が増えてきていることが話題になっておりますが、幼児期ではよく注意していないとカゼと間違えることがあります。特に2月から3月のスギ花粉症の季節ではカゼをひく子も多いこともあり、花粉症と気がつかないこともあります。
カゼと花粉症の違いは、カゼでは熱やせきなどを伴うことが多いのに比べ、花粉症ではこれらの症状はなく目の充血・かゆみなどがみられることです。また毎年同じシーズンに症状がみられることも特徴です。また花粉症では鼻づまりも目立ちますが、カゼでは乳児期以外は鼻づまりはそれほど多くありません。また花粉症ではサラサラの透明な鼻水であるのに対して、カゼによる鼻水では粘っこいことが多い点も異なります。いずれにしてもアレルギーによるかどうかは検査によって調べることが必要です。


小児ぜん息の治療について教えてください。

小児ぜん息といっても、その本態はおとなと同じく慢性の気管支の炎症であることがわかっています。ぜん息の症状は発作的におきてきますが、背景には気管支のアレルギー性の炎症がありますので、その状態を良くするにはふだんからの治療が必要です。
現在ぜん息の治療薬にはこのような予防を目的とした「コントロール薬」と、発作の時の症状を軽くする「発作薬」の2種類があります。ごく軽いぜん息の方の場合は発作の時のおくすりだけで大丈夫ですが、ある程度以上発作をくり返す人の場合は「コントロール薬」を使う必要があります。またお薬の種類ものみぐすりだけでなく、吸入薬もあり、最近では貼り薬も使われるようになってきています。
いずれにしても「コントロール薬」と「発作薬」を組み合わせて長期的にぜん息を良くしていくことが大切です。


こどものぜん息の症状について教えてください。

おとなのぜん息の場合は胸の音がゼイゼイし、呼吸が苦しくなるなどの症状があり、呼吸機能検査などでぜん息のパターンがみられれば診断は容易です。しかしこどもについては検査も簡単にはできませんので、ぜん息なのかどうかは症状から判断するしかありません。一番よくある症状としてはかぜをひくとゼイゼイするということで、しかもこのようなことをくり返すことです。またかぜをひくといつもせきが長びく、せきがなかなか止まらないという子もよくあります。またひんぱんにかぜをひくという子もしばしばみられます。だいじな徴候としてはゼイゼイ、ヒュウヒュウして呼吸が苦しそうであるということです。このようなことをくり返す場合はぜん息が疑われますが、ほかの病気の場合もありますのでかかりつけのお医者さんに相談してください。


アトピー性皮膚炎と食物アレルギーにはどのような関係がありますか。

アトピー性皮膚炎の原因のほとんどが食物であると誤解されている方がおられますが、そうではありません。乳幼児とくに0歳児や1歳児では食物アレルギーが関係することは非常に多く、80~90%にタマゴや牛乳などの食物が関係しているといわれていますが、年齢が大きくなるにしたがって食物の影響は少なくなってゆきます。乳幼児期に食物アレルギーといわれたお子さんでも幼稚園や小学校に行く頃にはふつうの食事ができるようにあります。
一方、最近増加している成人型アトピー性皮膚炎では食物が原因であることはあまりありません。むしろハウスダスト、ダニなどのアレルギーや生活スタイルなどが関係するといわれています。したがっておとなのアトピー性皮膚炎では食事療法によって症状が改善することは期待できませんので、健康食品などを過信することは避けたほうがよいと思います。


来シーズンにむけての花粉症の対策をおしえて下さい。

今年の春は、昨年にくらべスギ花粉症の症状がひどかったという人も多いようです。スギ花粉の飛散が終わっても、ヒノキやイネ科の花粉アレルギーもある場合は夏まで症状が続くこともあります。
さて来年以降の花粉症を軽くするためにはどうすればよいでしょうか。ひとつにはシーズン中のアレルゲンとの接触を少なくすることです。一般にアレルギーは原因となるアレルゲン量のからだへの侵入が多いほどその後の症状がひどくなりますので、アレルゲンを避ける工夫が大事です。
ふたつめは来年の花粉シーズンには飛散開始前に予防的な治療を開始することです。花粉アレルギーの症状は飛散初期は軽いのですが、時間が経つにつれ鼻づまりなどの慢性の症状がひどくなります。また日常生活の支障をきたすほど症状が強い人は来年にむけての減感作療法を考えてもよいでしょう。


小さいこどもにも花粉症はありますか?

花粉症が発症する年齢は20~30代がもっとも多いとされていますが、小さいこどもでも花粉症になることがあります。しかし花粉アレルギーになるにはまず最初の年に花粉に接触することが必要なので、1歳未満で花粉症となることはまずありません。1歳以降は年齢が増えるにしたがってスギなどの花粉にアレルギーになる子が出てきます。最近は花粉症になる小児が増えてきており、低年齢化していることが話題になっています。
こどもでは花粉症のアレルギーの症状である鼻水やくしゃみがかぜと思われていることも結構あります。花粉症とかぜとの違いは、かぜでは熱やせきなどを伴うことが多いのに比べ、花粉症ではこれらの症状はなく目の充血・かゆみなどがみられることです。また毎年同じシーズンにこれらの症状がみられることも特徴です。はっきりと診断するには鼻水を調べたり、血液検査をしたりする必要があります。


アレルギーのある人でもインフルエンザなどの予防注射はできますか?

予防注射を受けようとすると必ず「アレルギーがありますか」という問診項目があります。アレルギーのある人はこのような質問をされると予防接種ができないのではないかと心配してしまいますが、実はそうではありません。この質問の意味は予防接種のワクチンの成分に対してのアレルギーがあるかどうかということですから、例えばぜんそくやアトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー性疾患があったとしても予防接種は普通に受けられます。
しかし予防接種の種類によってはワクチンの中に卵の成分がわずかに含まれていることがありますので、卵アレルギーのある人は注意が必要です。このような注意が必要な予防接種はインフルエンザと麻疹(はしか)のワクチンですが、卵アレルギーがあったとしても事前にテストを行えば接種が可能なことが多いので主治医に相談して下さい。


小児ぜんそくは治るのでしょうか?

ぜんそくとは気管支が狭くなるためにぜいぜいしたり、苦しくなったりする病気ですが、ぜんそくという病気自体はおとなでもこどもでも変わりません。しかし小児ぜんそくがおとなと違う点は年齢によって症状が軽くなることが多いことです。小児ぜんそくの大体3分の2はおとなになるまでに症状がほとんどなくなるか軽くなるといわれています。しかしぜんそくを起こしやすい状態が完全になくなる訳ではなく、治ったようにみえても数年やそれ以上経ってからぜんそく発作をおこす人もいます。このようなことから医師の間ではぜんそくの場合は治るという言い方はせず、寛解(無症状の状態)と呼んでいます。
したがってぜんそくとつきあっていくためには発作をおこさず、良い状態をできるだけ続けていくというここころがけが大切で、このことがぜんそくを良くすることにつながります。


乳児のアトピー性皮膚炎の症状はどんなものですか?

アトピー性皮膚炎はいろいろな年代で発症しますが、小児科でもっとも多いのは生まれて1~3か月頃より症状の出現するタイプです。この時期のよくある症状としては顔面や頭部、耳の湿疹です。顔に赤い湿疹がみられ頬や耳がジクジクすることもあり、またそうでなくとも顔のカサカサが目立ちます。また頭部には黄色いカサブタがみられますが、おなかや背中などはこの時期では普通のことが多く、月齢がもう少しすすむとカラダの皮膚もかさかさしてきます。
乳児のアトピー性皮膚炎のもう一つの特徴は食物アレルギーが関係することが多いことです。なかでもタマゴのアレルギーが最も多く、タマゴの入った食品やタマゴを食べ続けている母親の母乳を飲むことによりアレルギーは徐々に進行していきます。タマゴなどの食品が関係しているかどうかは通常4~5ヶ月頃に血液検査をすることにより分かります。


食物によるアレルギーにはどんなものがありますか?

小児とくに乳幼児に多いアレルギーとして食物アレルギーがあります。実際の症状としては食物によるじんましん、湿疹・アトピー性皮膚炎、下痢などが主な症状ですが、ときには全身のじんましんとともに呼吸困難やショックになるアナフィラキシーという大変な状態になることもあります。原因として最も多いのはタマゴですが、牛乳、小麦、大豆などにより起きることもよくあります。また年長児ではソバによるアレルギーもしばしばみられます。
食物アレルギーは消化機能の未熟な乳児期におこりやすく、大部分は幼児期から学童期になれば自然に軽くなってきます。しかし食物アレルギーであることを知らずに原因食物を食べているとアレルギーが強くなるだけでなく、大量に食べると危険なことがあります。原因については食べたものと症状との関係でだいたいの推測ができますが、はっきりさせるには血液検査や皮膚テストを行う必要があります。


アレルギーの減感作(げんかんさ)療法とは何のことですか。

アレルギーの原因になっているアレルゲンを注射することによって症状を軽くする治療法のことです。アレルギーの症状はアレルゲン(スギ花粉やダニなど)が体内に入ってくることによって起きます。アレルゲンに対して反応しやすくなっている状態を感作(かんさ)といいますが、この状態を軽くするという意味で減感作あるいは脱感作といっています。
実際には原因アレルゲンのごく微量を注射し、これをすこしずつ増やしながら根気よくくり返していくことによってアレルギー状態を軽くしていきます。
アレルギーの根本的治療法のひとつですが、難点は注射をくり返す必要があることと、効果がでるまでに少なくとも半年程度かかることです。効果はアレルギーの種類によっても違いますが、スギ花粉症やぜんそくでは6~7割程度の人に有効といわれています。


花粉症の対策はどうすればよいでしょうか。

空中に飛散する花粉によって主に目や鼻のアレルギー症状を起こすことを花粉症といいます。春先に飛んでくるスギ花粉症が有名ですが、5、6月頃のカモガヤなどのイネ科花粉、秋のブタクサなどの花粉も同様の症状を起こします。ダニなどの室内アレルゲンと違ってアレルゲンの量を個人の努力で減らすことはできないので、アレルゲンに接触しないようにすることが主な対策となります。
今から本格的となるスギ花粉症については、花粉の飛びやすい天気の良い日の外出を避ける、外出時はメガネやマスクを着用する、窓を開けないようにする、フトンを干す場合にも花粉が付着しないようにするなどの注意が必要です。
症状を軽くするには花粉の飛びはじめる前から抗アレルギー薬を内服することが有効です。また例年症状が強い人の場合は点眼薬、点鼻薬の予防的使用もすすめられます。根本的な治療としてはアレルギー反応を起きにくくする減感作療法があります。


アレルゲンとは何のことですか。

アレルギーを起こす原因となる物質をアレルゲンと呼んでいます。アレルゲンがアレルギーを持つひとの体内にはいると血液中などにあるIgEという抗体と結合してアレルギー反応を起こします。アレルゲンには空気中に飛散して鼻や口から吸入される吸入アレルゲン、食べ物として消化器系より吸収される食物アレルゲン、皮膚に付着してアレルギー反応を起こす接触アレルゲンなどがあります。このほか注射薬や飲み薬として体内に入りアレルギーを起こす薬物アレルゲンもあります。
吸入アレルゲンの代表的なものはハウスダスト、ダニでありアレルギー性ぜん息の原因となるほか、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎も起こします。また皮膚に付着するとアトピー性皮膚炎の悪化の原因ともなります。スギや雑草の花粉も吸入アレルゲンですが、粒子が大きいため鼻や眼にとどまり鼻水、くしゃみ、眼のかゆみなどのおなじみの花粉症の症状を起こします。しかし吸入されても気管支には到達しにくく、ぜん息の原因にはなりにくいことが分かっています。


ぜんそくとはどんな病気ですか。

正しくいうと「気管支ぜんそく」で、一般には単に「ぜんそく」、こどもの場合「小児ぜんそく」と云われることが多いようですが、「気管支ぜんそく」という病気には変わりはなく、病気のなりたち・治療法もおおきな違いはありません。
呼吸をする空気のとおりみちである気管支にアレルギー性の炎症が起きることにより、気管支が狭くなり、呼吸するときにゼーゼー、ヒューヒューという音がし、息が苦しくなり、せきも伴います。かぜをきっかけとしてこのような状態になることが多いため、単なるかぜや気管支炎と間違われることもありますが、何度も同じようなことをくり返すのがぜんそくの特徴です。小児ではほとんどに、またおとなでも約半分にアレルギーが関係しており、なかでも家のホコリ(ハウスダスト)、ダニが大部分の原因となっています。
ぜんそくは同じような症状を何度もくり返す慢性の病気ですが、こどものぜんそくでは年齢とともに良くなることが多く、半数以上はおとなになるまでにかなり良くなります。しかしおとなではいったんぜんそくになると、完全にはなおらないことが多く発作をくり返します。いずれにしても発作をおこさないようにコントロールすることが大切です。


アレルギーかどうかをしらべるにはどうすればよいですか。

アレルギーによって起こる病気には気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などいろいろなものがありますが、それぞれのアレルギーの原因の種類もちがいますので、まずアレルギーかどうかを調べる必要があります。
アレルギーの人の体内にはアレルゲンと呼ばれる原因に対する特異IgE抗体という抗体が作られます。この抗体ができているかどうかはいくつかの検査で調べられますが、よく用いられるのはRASTと呼ばれる血液検査です。これには100以上のアレルゲンがありますが、一度に出来る種類が限られており、疑わしいものを選んでしらべないと何度も採血しなければならず費用もかかります。これに対しスクラッチ(またはプリック)テストという皮膚反応でアレルギーを調べる方法では一度に10~20種類以上を調べられ、結果もすぐわかりますので採血の難しい小児にはよく用いられます。
このほか最近ではヒスタミン遊離試験という検査も出来るようになりました。また実際にアレルゲンを吸入したりする誘発試験もありますが、症状が起きてしまいますので通常はめったに行いません。


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